食事療法


糖尿病:治療方法は
基本は食事療法運動療法です。内服薬による治療もありますが、ここでは食事
療法と運動療法に焦点を絞っていますので、詳細は割愛させていただきます。


体重のコントロール
太りすぎず、痩せすぎず、健康で長生きできる体重(標準体重)を目差します。
体重を毎日測り確認し記録します。太っている人は食事の量を控え、少しずつ減量
するようにします。1ヶ月-1kg程度の減量で良いです。焦らないでいきましょう。


標準体重の求め方
・標準体重 = 身長(m)  × 身長(m) × 22
・1日の必要カロリー = 標準体重 × 30 Kcal   (運動療法の分を含む)

・計算例:
      身長170cmの人の場合
           ・標準体重 = 1.7 × 1.7 × 22 = 63.6 kg
           ・1日の必要カロリー = 63.6 × 30 = 1908 Kcal
      となります。


食事療法:目的は
食事療法の目的は、過食やまとめ食いを控えて受容体の働きを良くすることにより、
インスリンが効率的に使われるようにすることにあります。

インスリンの働きに見合った量の食事をとることで、糖分を十分に利用することが
できるため、高血糖の防止につながります。

そのことが膵臓に余分な負担をかけないことにつながる訳です。


食事療法:ポイントは
ポイントは、その「食べ方」と「食べる量」にあります。
血糖値を安定させるためには、食事の時間と量をできるだけ毎日一定にすることが
大切です。「朝抜き、昼そば、夜大食い」は典型的な悪い食べ方ですね。


食べ方
まず食べ方で大事なことは、

一日3食をきちんと取ること
      朝食や昼食を抜いたり、まとめ食いをしたりすると、一度にたくさんのイン
      スリンが必要になるため、膵臓に負担がかかります。

      また空腹状態で食事をすると、体が次の空腹状態に備えて栄養を蓄えようと
      するため、どうしても皮下脂肪が溜まりやすくなってきます。

食事のスピードはゆっくり
      食事のスピードを「意識してゆっくりめ」にします。
      「満腹感」は、血液中の糖分が増えたことを脳が感知して起きるものです。

      早食いをすると、血液中の糖分が増えるより先に胃に食べ物が送り込まれて
      しまいますので、満腹感を感じる前にどうしても食べ過ぎてしまいます。
      これが肥満につながるわけです。


食べる量
次に「食べる量」に関わるポイントです。
朝食は少なめ、夕食はたっぷり食べるなどという偏った食べ方はやめるべきです。
また、どの食べ物が良いというよりも3食均等を基本とし、果物、乳製品をプラス
してバランスの良い食事を心がけます。

主食も適量をとる
      最近は、ご飯やパンなどの主食を遠ざけて、副食(おかず)をとりすぎる人
      が多く見られます。糖尿病の食事療法においては主食も適量をとるようにす
      べきです。

      主食を減らすことでおかずをつい食べすぎたり、あるいは間食が増えたりし
      がちだからです。

副食は「一食一皿」
      おかずは一食一皿として、種類は毎回変えるようにします。

間食は1回に80Kcal
      間食は食べる時間を決めて1日1~2回程度とし、80Kcal/回程度の量を
      目安とします。

アルコールはビール1缶
      1日の量ですが、予備軍の身としてはせいぜいビール1缶(350ml)までに
      しておきたいものです。そして週に1~2回の「休肝日」を設けましょう。
      (カロリーの目安:ビール中瓶1本=ご飯茶わん1杯分のカロリー)

野菜はいつも食べる
      食事の時はいつも野菜をつけ合わせるようにします。
      野菜の食物繊維が、食後に血糖が急激に上がるのを抑えてくれるからです。
      野菜がないときは、野菜ジュースで代用するのも良いですね。
      (カロリー目安:リンゴ1個=ご飯茶わん1杯分のカロリー)

食事量の配分
      朝、昼、夕食の基本的な配分は均等です。
      参考としては「朝:3、昼:3、間食:1、夕:3」です。